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2006事業年度の相続税・遺産申告漏れ調査結果



2006事業年度(2007年6月までの1年間)に相続税の税務調査で見つかった遺産の申告漏れは総額4,076億円で、前年度(2005年度)比5.0%増だったことが国税庁の調査で分かりました。


国税庁のまとめによると、調査対象1万4,061件のうち85.8%にあたる1万2,061件で申告漏れがあり、申告漏れ1件あたりの平均は前年度(2005年度)比5.5%増の3,380万円、追徴税は総額939億円で同8.7%増、1件あたりの平均は同9.3%増の779万円でした。


海外資産関連の調査対象は前年度比22.6%増の364件、うち292件(同23.2%増)で申告漏れが見つかり、総額は148億円。1件あたりの平均は5,075万円と前年度(2005年度)に続き高水準で、遺産申告漏れ全体の平均を上回りました。


申告漏れ財産額の内訳は以下の通りとなっています。


・現金、預貯金:「1,440億円(35.6%)」


・有価証券:「848億円(21.0%)」


・土地:「674億円(16.7%)」


平成19年12月18日・nikkei BPnetより一部引用


相続税は一般の方にとってはほとんど関係ありませんが、一方では相続税を納付する側からすれば、かなりの額を納付しなければならず、そもそも相続税に関する知識が少ない方が多いので、税務署から調査を受けた8割以上で申告漏れが発覚するなど、相変わらず相続税の申告漏れは多いようですね。


ただ相続税についての知識がありながら、悪質に遺産を隠匿するケースも増加しているようです。確かに遺産を相続するだけで多額の税金を収めなければならないのは納得できないこともありますが、こればかりは仕方ありません。いずれにしても追徴税を払う前に、結局ははじめから相続税をきちんと納付することが、最大の相続税対策に繋がると思いますからね。



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