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相続放棄物件が増加中?


高齢化社会を迎えた日本で、必然的にニュースになることが多いのが「遺産相続問題」です。

特に近年、相続放棄された財産が増えてきているようで、相続放棄物件は固定資産税の課税が保留になっており、管理されず近隣に迷惑を与える場合もあることから、和歌山県田辺市では2007年度から相続放棄された財産は家庭裁判所に財産管理人の選任を申し立て、資産整理を進めることとなりました。

2007年1月1日現在で、和歌山県田辺市が確認している市内の相続放棄の件数は12件で、そのうち財産管理人が選任されているのは4件だけとのこと。物件の種類は宅地と建物や農地、山林などで、田辺市では相続放棄しているかどうかは相続人から連絡がない限り分からず、相続放棄件数は現在把握している12件以上になる可能性もあると話しています。

相続放棄する理由としては・・・

・負債を抱えているために相続に関する納税や物件の維持管理が難しい。

・都会に出ている人が地元に帰れず、物件を維持管理できない。

などとなっているようです。


平成19年4月27日・紀伊民報より一部引用


遺産相続問題はとても難しい問題で、相続する人(推定相続人)が多ければ多いほど難しくなりますね。

相続放棄は各自で行うことが出来ますが、相続放棄された場合でも、相続人全員が放棄したのかを知ることは相続人から連絡がなければ分からないのでは困りますね。

確かに、相続放棄された物件を放置していると、近隣に迷惑をかけるだけでなく、地域の秩序が乱れますので、和歌山県田辺市だけでなく、全国的に相続放棄された物件の管理、処分法を考えていかなければならない時代となってきましたね。

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