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相続の基礎知識

遺産相続は人生の中でそれほど頻繁に遭遇する出来事ではありませんので、多くの場合、相続についてそれほど知識がなくても困ることはありません。しかし遺産相続というものは、「ある日突然」訪れるものですので、いざという時のためにも、最低限の知識を身につけておくことも必要かもしれません。

相続の基礎知識一覧

遺産分割調停・遺産分割審判
遺産分割協議でまとまらなかった場合は、「遺産分割調停・遺産分割審判」によって遺産分割することが可能となっています。
代襲相続
代襲相続とは、子供、兄弟姉妹が相続人となり、その者が相続開始以前に亡くなっていたりした場合に、その子供(孫・甥・姪)が変わって相続する権利を引き継ぐ制度のことです。
単純承認
単純承認とは、相続人が被相続人の財産をすべて相続することで、この場合の財産には、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も含まれますので、マイナスの財産のほうが多い場合は、相続人が債務を返済していかなければならなくなります。
限定承認
限定承認とは、被相続人の財産を相続はするが、マイナスの財産が多くてもプラスの財産の範囲内でしか相続せず、プラスの財産の範囲内でしか相続しないので、相続人の財産から債務を返済していくことはありません。
相続欠格事由
相続欠格事由とは、法律で定められた欠格自由に該当するため、法律上、当然に相続人の資格を剥奪されることで、相続欠格事由に該当すれば、被相続人の意思とは関係なく、相続人としての権利を失うこととなるのです。
推定相続人の廃除
遺留分を有する推定相続人が、被相続人に対して、「虐待・重大な侮辱・その他の著しい非行」があった場合に、被相続人は、その推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求し、認められた場合に相続人から廃除することが出来る制度のことを「推定相続人の廃除」といいます。
胎児と相続
相続開始時に、「胎児」がいた場合、民法では「胎児は相続については既に生まれたものとみなす」となっていますので、胎児も生まれる前からすでに相続人の権利を持っていることとなっています。
相続人が不在の場合
被相続人が法定相続人がなく、また遺言書も残さないまま亡くなった場合は、被相続人が残した財産は、「特別縁故者」、または「国庫」の財産として扱われ、債務がある場合は債権者に支払われることなります。
遺産相続を放置していた場合
遺産相続手続は面倒くさく、また、遺産はたいしてないので放置されていることも多々ありますが、放っておくと後々さらに面倒くさいことになりますので注意が必要です。
相続と葬儀
被相続人が亡くなれば、当然ですが「葬儀」が必要になってきます。また葬儀にかかった費用は相続税の債務控除の対象となるものと、ならないものに分かれますので注意が必要です。

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